見たことのない景色は想像ができない
忙しく働いております。
寝る間も惜しんでというのはこのことですが、ただ効率の悪いだけであるということも自覚する毎日でございます。
思い返せば、私は新卒時代を従業員5000人を超える規模の上場企業ですごし、
その後を上場を目指して失敗した企業で過ごし、今度は100人規模くらいの上場企業ですごしました。
その後は起業を手伝って会社を立ち上げ、最近辞めていまにいたるわけですが、
今私が身を置く環境としては従業員100人前後の規模でこれからIPOを目指すこともかんがえる…といったフェーズでしょうか。
よく知人に以前の会社を何故やめたのかと聞かれます。
私の返事はいつも理由などはとくになく単純に辞めたかったからと言うのが定番です。
本当に衝動的にやめたくなったし、実際に辞めたからその答えは間違ってはいませんが、最近自分でもよくわからなかった辞めた理由についてふと考えてしまうことがあります。
会社というものは社長が経営者とは限りませんが、大抵の場合において経営者は社長です。
私が考えるに、この経営というものは本当に厄介なものであると思います。
そして、黒字という目先の目標が史上課題の経営者に私はどうにも興味が沸かないようです。
例えばですが、銀行から融資されたお金は会計では資産の部にはいっています(同時に負債の部にもはいりますが)。
これは古くからよくできた考えであるとおもいます。これから生きた使い方をする生き金に対してこの資産という呼び方をするのですね。
ただ、融資であっても借金を極端に嫌う経営者がいます。そういう人は「借金しなくてもやっていける」「使いみちがない」というのてす。
それはとても結構なことで幸せです。間違っておらず正解であるとも思います。
ただ、欲がないなとも想います。
私はオーナータイプではありませんし、自分でいうのもなんですが欲深くありません。
平均よりすこしばかり上の生活レベルと美人な(私がそう思うだけです)妻と平和に暮らしたいと思う。ただそれだけなのです。
だから私が、オーナーなんかになってしまうと器用に無借金経営をするだけのせいぜい従業員10人くらいの会社になるでしょう。
少しだけ見栄をはるなら10人くらいなら黒字でやっていくくらいの自信はつきました。
でも、そんな人生は嫌なのです。
だから私はオーナーや経営者の大きな欲に乗っかりたいのです。そうしないと平穏に埋没してしまい、アドレナリンが分泌されないのです。
まだ見ぬ景色に私を連れて行ってくれる経営者が私は好きです。
前の会社でもその可能性がなかったかといえば、あったかもしれません。
ただ経営者の欲が小さすぎて、いつか見た景色の繰り返しの毎日が続くことにもう嫌になってしまったから辞めたのだと今となっては思います。
私には見たことのない景色を想像することは難しく思いますので、会社のオーナーにはまだ見ぬ景色を想像できる能力のある方を私は望みます。